Katsu

1992年生まれ、長野県出身。

アスリートピアニスト
YOU.FO 2023,2025 世界チャンピオン
一般社団法人 日本YOU.FO協会 代表理事
一般社団法人 希明 代表理事

中学・高校ではバレーボールに打ち込み、応援団長などを経験。大学進学後、留学をきっかけに独学でピアノを習得。アメリカ・ニューヨークを拠点に演奏活動を開始し、その後オーストラリアでも活動。

帰国後は音楽活動を軸に、講演活動や不登校支援などにも取り組む。YOU.FOと出会い競技者としても活動を開始し、世界チャンピオンに輝くなど、ジャンルを越えた挑戦を続けている。

挑戦はいつも、思いつきから始まる

Katsuのキャリアは、計画されたものではない。

むしろその逆だ。

振り返ればすべては、なんとなくやってみようという軽い動機から始まっている。

中学・高校では厳しい環境の中でバレーボールに打ち込みながら、応援団長として組織を引っ張る立場も経験してきた。常に中心に立つ存在でありながら、その根底にあったのは特別な目標ではなく、流れの中で自然と前に出ていく感覚だった。

大学進学後も、そのスタンスは変わらない。

当初はバレーボールを続ける選択肢もあったが、現実とのギャップを感じ、違う道を模索する。

そこで選んだのが留学だった。

明確な理由があったわけではない。

ただ、新しいことをやってみたい。
その感覚だけだった。

だが、この選択が人生の軸を大きく変えていく。


環境が人を変える

ニューヨークでの生活は、想像以上に過酷だった。

言葉が通じない。
授業が理解できない。
頼れる人もいない。

留学生として守られる環境ではなく、現地学生と同じ土俵に立たされる。
できないことに対しての配慮はない。

授業中に指名されても、何を聞かれているのか分からない。
テストの存在すら把握できていなかったこともある。

それでも逃げるという選択はなかった。

ここでやり切れなければ、来た意味がない。

だからやるしかない。

分からないなら聞く。
話せないなら、それでも伝える。

その繰り返しの中で、少しずつ状況は変わっていく。

3ヶ月ほど経つ頃には、言葉が通じ始め、授業の理解度も上がっていった。

そして余裕が生まれたとき、もう一つの挑戦が動き出す。

ピアノだった。


独学から始まった音楽の挑戦

Katsuのピアノは、誰かに教わって始めたものではない。

英語を学びに通っていた教室に置かれていた一台のピアノ。
それを見て、弾いてみたいと思った。

ただそれだけだった。

楽譜も読めない。
基礎もない。

それでも、やると決めた。

YouTubeで海外の演奏動画を見ながら、指の動きを一つひとつ真似る。
コマ送りで確認し、身体に覚えさせる。

効率的な方法ではない。

だがKatsuにとって重要なのは、効率ではなく継続だった。

気づけば、英語の勉強以上にピアノに時間を費やしていた。

本来の目的から外れているとも言える。
それでも、その没頭が後の人生を決定づける。


人との出会いが可能性を広げる

転機は出会いから生まれる。

教室のつながりで出会ったニューヨークのピアニスト。
その人物から直接レッスンを受ける機会を得る。

まだほとんど弾けない状態。
それでも迷わず挑戦する。

言葉は完全には通じない。
だが音楽は通じる。

指の動き、音の表現、空気感。
そのすべてを吸収していく。

さらに現地では、レストランやバーで演奏するミュージシャンたちとも関わりを持つ。

自ら声をかけ、学び、つながりを広げる。

紹介が新たな出会いを生み、次の機会へとつながっていく。

計画ではなく行動。

それがすべての起点だった。

人前に立つことで変わった価値

やがて、Katsuは人前で演奏するようになる。

ニューヨークには、誰でも参加できる演奏の場がある。

最初はただの挑戦。

だが、演奏し、聴かれ、反応が返ってくることで、音楽は自己表現へと変わる。

さらに彼は既存の曲ではなく、オリジナルを演奏していた。

正解がないからこそ、自由に表現できる。

独学で築いてきたスタイルが、そのまま価値へと変わっていった。

音楽が仕事になる瞬間

帰国後、再び海外へ。

今度はより現実的な挑戦として。

レストラン・カフェ・バー・イベントでの演奏。
コンサートの開催。
講演活動。
ミュージックビデオの制作。
CDのリリース。

ホテルや老人ホーム、特別養護学校など、さまざまな場所での演奏や講演も行っていく。

音楽が仕事として成立していく過程を、自らの体験として積み重ねていった。

もちろん、その道は簡単ではない。

ビザの問題。
不安定な生活。

それでも続けた理由は一つ。

まだやり切っていない。

その感覚だけが、彼を動かしていた。


失うことで見えた、自分の軸

挑戦の中で、大きな喪失も経験する。

恩師の死。
父親の病。

自分は何のために動くのか。

その問いに対する答えは次第に明確になる。

自分の活動を、誰かに届けること。

とくに家族に対して。

メディアや結果を通じて伝えることに意味が生まれた。

挑戦は、自分のためだけのものではなくなっていく。


YOU.FOとの出会いがもたらした可能性

YOU.FOとの出会いもまた偶然だった。

最初は面白いと感じなかった競技。

だがある発想が浮かぶ。

この競技なら、日本代表になれるかもしれない。

その可能性に気づいた瞬間、彼は動いた。

それは単なるスポーツ挑戦ではない。
音楽をやるために逃げ出したスポーツという世界への未練が、彼を突き動かした。

過去と向き合うような挑戦だった。

結果として、世界チャンピオンという実績を手にする。

だがそれ以上に、自分の中に残っていた感情と向き合えたことが大きかった。


ゼロから組織をつくるという挑戦

競技者としての活動の先に、新たな課題が生まれる。

競技をどう広げるか。

既存の仕組みでは難しい。

だから、自分たちでつくる。

日本YOU.FO協会の立ち上げは、そんな背景から始まった。

何もない状態からのスタート。

それでも進む理由はシンプルだ。

やると決めたから。

信頼を積み上げ、競技を広げていく。

その挑戦は今も続いている。


挑戦を続ける理由

なぜそこまで動き続けるのか。

答えはシンプルだ。

面白いから。

そして、やらない理由がないから。

完璧な準備は必要ない。
やりながら考えればいい。

だからこそスピードが生まれる。
だからこそ機会を掴める。


挑戦の先にあるもの

Katsuのキャリアは、まだ途中だ。

音楽、スポーツ、教育。
それぞれが独立しているようで、すべてがつながっている。

その中心にあるのは、挑戦という姿勢。

思いつきから始まり、行動で形にする。

その積み重ねが、今をつくっている。

特別なのは才能ではない。
動き続けることをやめない点にある。

挑戦は未来のためだけではない。
今を動かし続けるためのものだ。

Katsuは、そのことを体現している。


Katsu 滝澤克明 official

一般社団法人 日本YOU.FO協会